1. HOME
  2. ブログ
  3. 教育/イベント
  4. 20万円をかけてDXのアイデアを競う!2024年8月DigitechQuest(デジクエ)開催報告

BLOG

ブログ

教育/イベント

20万円をかけてDXのアイデアを競う!2024年8月DigitechQuest(デジクエ)開催報告

2024年8月12日から25日にかけて、岐阜大学にてDigiTechQuest(デジクエ)を開催しました!

計3日間にわたり,DXを活用した課題解決策の構築に取り組む、前衛的な試みのイベントでしたが終わってみれば大成功。苦い経験も含め、参加者全員にとって価値のある時間を生み出すことができたと思います。

こちらの記事では弊社で提供させていただいた「DigitechQuest(デジクエ)」について、振り返りを交えながらイベントの内容を紹介させていただきます。

大成功&大満足のイベントでした。

これは結論であり結果でもあるのですが、大大大満足で大大大成功のイベントになったと思います。

イベント全体の満足度平均は4.88点(5点満点)と非常に高く、参加学生の約96%が「また来たい」と回答。この数字に関してはこれ以上ないかなと素直に思います。

コメントもとてもいいものをいただけているので、いくつか紹介させていただきます。

もう全てが楽しかったです。また参加します。絶対この経験、無駄にしません。お金以上の価値ありました。
生田悠姫さん

運営が大変になるかもしれないが、もっとオープンに宣伝しても良いのかも。それこそ、学環の実務に近い学びや特異性を外部にアピールする機会になる可能性を大きく秘めたイベントだと思いました。
伊藤祐太朗さん

まず今までにはない新しい体験で、とても新鮮で貴重な経験となった。質問する時に何から詰めていくかを考えることは予想以上に難しかったりだとか、何も案がない状態で予算を気にしながらたくさんの情報を考えるのがとても大変だった。また、発表のフィードバックからは、自分たちの視点からは考えなかったことを教えてもらえたり、伸び代があると言われて嬉しかったりとても自分にとって大切な評価をもらえてよかった。
苅谷真歩さん

本当に本当に楽しかったです!!! 開催日は3日でしたが、この2週間のなかで色々と成長や葛藤や思考がありました。 来年も機会がありましたら参加したいと思っています!
鈴木琴和さん

いやーこれ見るだけでちょっと泣きそうな達成感があるのですが、泣いてるわけにいかないので、進みますねw 本当に嬉しいコメントばかりで、やったかいがありました!

そんな成功に着地できたイベントでしたが、次回以降の開催のために秘めていた思いの丈とイベントの中身について触れていきたいと思います。

イベントへの思い

私がこのイベントに込めた思いは「非IT技術者に対する、IT知識の普及」です。
弊社は普段ITシステムの開発をしているのですが、システムの存在自体が抽象的で難解な分どうしてもトラブルが生じやすい業界です。

一方で、今の世界でITに依存せずにビジネスをするのは難しい時代になってきています。
どれだけレガシーなジャンルの仕事をするとしても、会社自体は必ずITに関わることになります。

そして人口が減っていくこの日本の未来を踏まえれば、労働力をIT(AI)に頼る部分は必ず増えていくことになるでしょう。

しかし、IT知識を活用する側の知識は追いついているのか?僕が課題視しているのはこの点です。
プログラミングを学ぶ場所は増えたと思いますが、本質的に非技術者が学ぶべきはそこではない。

非技術者にとって重要なのは、ITをどう活用するかを考えること。最新技術や技術者とどう向き合い、自分や顧客の業務をいかに楽にするかが本質だと思うのです。

ITの知識を活用するために必要なのは、専門知識ではない

今まで私は、エンジニアとしてのキャリア上、ITの知識を小難しく考える傾向がありました。
ITに関わる以上は、データベースやネットワークを含め、プログラミング全般について知見がある必要がある。みたいな(笑)

ただ、実際にそんなに学ぶ時間もないですし必要もありません。
ITを活用したいと思ったらまず知るべきは「何ができるのか」。ITで実現できる世界をイメージして、自分や顧客に投影できるかどうかが肝心なのです。

結果として「何を実現するのか」さえ、明確であれば、その先は技術者の領域。
逆に言えば「何を実現するのか」の確定が、「非技術者」の領分であり、要件定義の責任だと思っています。

余談ですが、システム開発時にトラブルになる要因のほとんどが「要件定義」時に原因があるとされています。要件定義は技術者側の専門知識として扱われることもありますが、絶対的に顧客と開発者の二人三脚の仕事である必要があります。

非技術者の責任は「要件定義」が全てで、その先は全て技術者側の領分として差し支えないといっても、過言ではありません。

じゃあ要件定義ってどうすればできるの?
ってことで、二つのテーマを設定しました

  1. 課題抽出からアイデアを適用までを実施する
  2. 最先端技術の種類と使い方を知る

要件定義/アイデア創出は課題抽出から始まる

要件定義のゴールは、「現状の課題と実現したいアイデアを言語化すること」です
このスタートになるべきは「課題抽出」だというのは、今回の大きなこだわりポイントでした。

sunU代表取締役の伊東優さん(僕の奥さんですw)に課題提供役となってもらい、実際のホテルの悩みを抱える当事者として、参加者からインタビューを受ける工程を設けました。

インタビューの中で学生は質問を繰り返し、課題を仮説としてまとめていく。その先に実現すべきアイデアがある、という構造で設計しました。

イベントの工程としてはダブルダイアモンドをイメージしていて、下記のような工程で進めるよう進行しました。

インタビューによる課題のリストアップ
→ 収束させた上で深堀インタビュー
→ 実現案のリストアップ
→ 実現案の具体化(要件定義)
→ システム開発会社への見積依頼
→ プレゼン 

実務さながらの、なかなか難易度の高い要求だったと思います(笑)
学生に対して難易度が高すぎるのではないかとの声もありましたが、学生のポテンシャルとエネルギーを侮っていました。上記の要求も全2週間の工程の中でできる限り、全力で取り組んでもらえました。

僕は教育上「できるとわかっていることをやっても成長しない」という信条を持っているので、難易度は高くてもともと。できないことに取り組むからこそ、めっちゃ頭を使うし、本気になれる。その分感情も動くので、おのずと自分と向き合うことになる。

参加した学生たちがめっちゃ悔しがってくれたのは個人的にすごくうれしい事象でした。本気でイベントに打ち込んでくれたのがわかったので。企画者としては一番冥利に尽きる瞬間でした。

DXも最新技術も身近に感じてもらう

さて、もう一つのテーマですが、DXのアイデアを考えるにしてもITの知識を知らないとどうしようもない!という課題感は予想できたので、ある程度知識水準を合わせる必要がありました。

今回のイベントの流れ上、「DXは専門的で難しい」っていうフィルターは早々に取っ払っておく必要があったのです。

ということで、今回は InoAI タケダ梨花さんに登壇していただき、生成AIの種類と活用についてレクチャーしてもらいました。生成AIを活用したDXコンサルをしているタケダさんの知識もあって、DXのイメージを具体化してもらえたかなと思ってます。

DXの工程の中でも「ITを活用すること」は難しくない。
「難しいのは、予算内で業務を改善する要件を整理すること」と、イベントを通してITを活用しつつ非技術的な焦点にフォーカスできたと思います。だからこそ、ITは門外漢の学生にしても、当事者意識をもってイベントに参加してもらえたんだろうと思います。

ありがとうございました!

いろいろ書いてみましたが、関わっていただいた皆さんの協力あっての成功だったと真摯に思います!

岐阜大学 社会システム経営学環・地域ラボの皆さん、会場準備や参加者募集、そして学生・教育者としてのアドバイスまで、いろいろと本当にありがとうございました!特に、毎週の打ち合わせにお付き合いいただいた篠田教授には、心から感謝です。

メインスポンサーのマルワソフト株式会社 代表取締役の若山さんには、イベントのきっかけをいただいただけでなく、メインスポンサーとして金銭面でサポートしていただきました。さらに、全体を見て的確なアドバイスをくださり、プロジェクトのリーダーとしてぐいぐい引っ張っていただきました。本当にありがとうございました!

株式会社UMITSUKIのCEO 柿木さんには、幅広い年齢層の学生サポーターたちを支えていただきました。個人的にも、最も頼りになるサポート企業として本当に心強かったです!ありがとうございます!

株式会社UMITSUKIのCEO 横田さんには、学生のサポートだけでなく車まで出していただき、本当に助かりました!「お父さんポジション」でいろいろとサポートしてくださり、全体の空気も和ませていただいたと思います!(笑)ありがとうございます!

InoAIのタケダさんには、AI講座に加えて学生サポートにも入っていただきました。わかりやすい講義は大好評で、サポートしていたグループを優勝に導くなど、大活躍してもらいました!本当にありがとうございました!

うちの頼れる副社長・山ちゃんには、場づくりからサポーター当日運営、クリエイティブのディレクションまで、本当にフル回転で頑張ってもらいました!まじでお疲れ様です!ありがとう!

うちの頼れる技術部長・長谷川には、エンジニア業務で忙しい中、サポーターとして参加してもらいました!本当に忙しい中ありがとう!

株式会社sunUの代表取締役であり、愛する妻でもある伊東優さんには、課題提供役として学生からのインタビューに対応したり、当日運営もめっちゃ頑張ってもらいました。いつも本当にありがとう!まじで自慢の嫁さんです。

そんな感じで、めっちゃ有意義なイベントでした!以上!
著者:伊東雄歩

参考URL

https://www.gifu-u.ac.jp/news/event/2024/06/entry10-13246.html
https://www.ssm.gifu-u.ac.jp/news/2288/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000121991.html
https://umitsuki.co.jp/?p=2236

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事