こちらは、某大手薬局のために開発した「処方箋受発注システム」の事例です。ユーザーにとって使いやすく、薬局側でも効率的な処方が可能になるよう、システム設計と実装を全面的にサポートしました。スマホで撮影した処方箋画像を使った便利な受発注機能と、地図検索による薬局の選択機能など、医療分野のDXを実現するプロジェクトです。

処方箋画像の撮影からFAX送信までをワンストップで

本システムでは、ユーザーがスマホで処方箋を撮影するだけで、画像が最適な形式に圧縮され、薬局まで迅速にFAXで送信されます。これにより、ユーザーは薬局での待ち時間を気にすることなく、スムーズに処方を依頼できるようになりました。画像の圧縮や転送は自動化されており、薬局側もFAX受信後すぐに処方を準備できるため、利用者の満足度が高まる仕組みです。医療業界において、患者の待ち時間を削減することは非常に重要であり、このシステムにより多くの薬局が迅速で効率的なサービスを提供できるようになりました。

地図検索機能で近くの薬局を簡単に見つけられる

ユーザーが薬局を簡単に探せるよう、地図上に薬局の情報をマッピングする検索機能も実装しました。家や職場、駅など、身近な場所にある薬局を一目で確認でき、ユーザーは処方箋の送信先を迷うことなく選ぶことができます。地図上での表示にはJavaScriptを活用し、直感的に使いやすいUIを提供。また、薬局の営業時間や混雑状況などの情報も見やすくすることで、ユーザーが快適に利用できるよう細かい工夫を凝らしました。

幅広い技術を駆使した開発体制

このプロジェクトでは、CakePHPを使用してMVP（Minimum Viable Product）をゼロベースで構築し、システム全体の安定性と拡張性を考慮しながら開発を進めました。総工数は10人月を費やし、JenkinsによるCI/CD環境を整備してワンクリックでデプロイ可能にするなど、開発プロセスの効率化も実現しました。さらに、Capistranoによる自動デプロイ機能を導入し、システムの更新や改善もスムーズに行えるようにしました。

高度なデータ処理で検索機能と画像圧縮を実現

システムのデータ処理面では、ElasticSearchを活用した全文検索システムを実装し、薬局情報の検索スピードを大幅に向上させました。また、JavaScriptによる画像圧縮技術により、FAX送信用にデータサイズを最適化。大量の薬局情報や画像データを扱うため、データベースのクエリ最適化やキャッシュ戦略を導入し、ユーザーがストレスなく利用できる体験を提供しています。

医療業界のDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進するシステム

医療機関や薬局での業務効率化を支援し、患者様の利便性向上を図るこのシステムは、単なる受発注システムにとどまらず、医療業界全体のDXに貢献しています。スマホでの処方箋送信、位置情報に基づく薬局選択、迅速なデータ転送など、利用者が求める機能を包括的に提供し、さらにユーザーエクスペリエンスを高めるための技術を組み込んでいます。

処方箋管理や薬局検索システムの導入をお考えの方、または医療分野でのシステム開発にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください